【Review】杉原 淳子 , 森重 喜三雄 , 久野 喜義 他:新ホテル運営戦略論―日本型ホスピタリティ経営を目指して
最近ホテル(業界、事業、投資対象としての特性)を読み始めたのですが、本書は主に事業について概説したものになります。冒頭で『新総支配人論』という本の続編であることが述べられていますが、特に読んでいなくても問題ありません(私も読んでいません)。
200ページほどの本なので、それほど事細かくホテル事業について解説するということではなくて、当時(2009年)の業界の課題と各執筆陣の専門分野を重点的に取り上げているような構成です。
門外漢としてはユニフォームシステム、イールドマネジメント(レベニューマネジメント)についての概説は取っ掛かりとして助かりました。また、外資系ホテルと日系ホテルの営業組織の差異なども参考になりました。
その他目を引くのは、東日本大震災前にもかかわらずBCPに一章割かれていることで、これは不特定多数を顧客とするホテルアセットならではだと思います。