毀誉褒貶のあるオリックスの宮内義彦氏の経営論です。
私が就職活動をしていたころ、オリックスはかなり先進的な企業に見えましたが、十数年の時を経て、著書を読むと思っていたよりも保守的な考えで意外だったのです。
投資家(株主)との関係について「外国でのIRに塚らを入れたのは、海外には長期運用の年金基金や、大型投資信託など長い目で運用してくれそうな株主が多くいるように思っていたからです。オリックスの事業を理解して、中長期成長を期待している。それが長期投資につながる。そんな期待をしていましたが、実際はそうではない。」と書いてある箇所が印象的でした。