【Review】浜タケル:自衛官が退官10年前に読むお金の本――不動産投資で資産を築く

 

自衛官が退官10年前に読むお金の本――不動産投資で資産を築く

自衛官が退官10年前に読むお金の本――不動産投資で資産を築く

 

監修者の所属する会社(本書のタイトルにも関連しますが、主な顧客ターゲットを自衛官とアスリートとビジネスエグゼクティブに当てるという変わった会社です)の宣伝も兼ねた本で、内容自体は普通の不動産投資本や『金持ち父さん貧乏父さん』の焼き直しです。「国防という任務に集中しなければならない自衛官にとっては、何もしなくても家賃が入ってくるから不動産投資がお勧め」というのは同意しかねるし、それならREITの方が向いているんじゃないかとは思いました。

 

ただ、第6章の自衛隊(員)の昔と今について書かれた部分の「自衛隊時代と変わらない待遇を得られる再就職先は損保会社。叩かれることに慣れているので、加害者、被害者双方に叩かれながらやりとりして仕事を進めるノウハウがある」「自衛隊で外に出てそのままつぶしが利くのは栄養管理士と電験三種、医療と通信系。そのほかはそのままでは役に立たない」というのが面白かったです。