【Review】鈴木 昭徳:地主の家に生まれて、跡取り息子と呼ばれて ~地主として、親からの資産を守り、今後も豊かに過ごす方法~

 

 決意表明みたいな内容の本で、不動産の本としてみるとそれほど大したことはないんですが、序盤の地主として生きてきた階層の部分がその心情をよく表していて引き込まれます。

 

"地主は、現在持っている資産をどのように守っていくかを考えていけば、充分資産活用は出来ます。"

"地主とは、先祖代々受け継いでいる土地を持っている人のこと。~『家を守る』義務を負い、『次世代に引き継ぐ』宿命を負った人でもある"

"地主は『家を守る』と同時に『地域貢献』の義務も果たさなければならない"

"好んで地主の家に生まれたわけではないのに、心ないやっかみを受けることも日常茶飯事でした"

 

この辺りが「あるべき地主」とか「地主の宿命」を表しているように感じました。一番好きなのは最初に働いたコーヒーメーカーは体を壊してリストラされたけど、「地主の息子」ではなく個人として見てくれた人ばかりだったので悪くはなかった、という部分です。